まず、私が矯正歯科を始めるに至った経緯についてお話します。
もともと自分の歯並びをあまり気にしておらず、数年前までは歯科矯正をすることは全く視野にありませんでしたが、いくつかのきっかけが原因となり、歯科矯正をしたいと考えるようになりました。
〇思っていたより歯並びが悪かった
一つ目は、私の歯に合わせて作成したマウスピースが思った以上に歪んだ形であったことです。私は睡眠時の歯ぎしり、歯の食いしばりが酷く、音がうるさくて同じ部屋で寝れないと言われる程でした。それが原因で歯がすり減り、知覚過敏になってしまったので、それ以上悪化させないためにマウスピースを作成することにしました。
マウスピースは上顎の歯にはめて使用するものなのですが、出来上がったものを見て、奥歯の歯並びがかなり湾曲していることに気が付きました。この時点では、他人から見える場所ではないということもあり、こんな歯並びになってるのは知らなかったなー、と思う程度でした。
〇知人による勧め
もう一つのきっかけは知人の勧めです。たまたま、歯科矯正を近い将来考えているという知人と話をした際に、歯科矯正によるメリットをいくつか知ることになりました。
・虫歯になりにくくなる
歯並びが悪いと磨き残しが多くなりますが、歯並びがいいと余計な隙間がなくなり、歯磨きがしやすく、食べカスが詰まりにくくなります。虫歯になりにくいということは、数十年先の歯の健康維持にも役立つということになります。
・見た目がよくなる
知人から見せてもらった、有名人の歯科矯正のBefore Afterの写真に衝撃を受けました。歪んだ歯並びがきれいになるだけでなく、口回りの輪郭や、Eライン(横顔を見たときに、鼻の先端とあごの先端を結んだ線のこと)も整うのです。
歯並びがきれいになるということはもちろん知っていましたが、口回り全体の見た目にも影響が出るということは初めて知りました。私の歯並びは、正面から見る限りは左右対称でそれほど歪んでいないかのように見えますが、上顎の歯がやや前に出ており(いわゆる出っ歯)、普通に嚙み合わせると上下の前歯の間に隙間ができてしまいます。自分も矯正をすれば少し顔立ちが良くなるかもしれない、という期待が芽生え始めました。
他にも、歯並びの改善により活舌が良くなる、歯ぎしり・歯の食いしばりが改善される可能性がある、といったことを知りました。
メリットがたくさんあることはわかりましたが、矯正にかかる期間、費用、治療を中断することは可能であるか、矯正器具を付けた際の見た目が気になる、といった懸念事項もいくつかありました。しかし、治療を開始するなら早い方が良いこと、専門家に話を聞いてから考えることもできるということで、矯正歯科を受診することに決めました。