水欠乏量について メモ

水欠乏量を推測する式


前回記事で水欠乏量の推測の式として
水欠乏量=体重×0.6×(血清Na濃度/140-1) L あげましたが他にも推測する式はあるようです。

①血清ナトリウムを使う式

水欠乏量=体重×0.6×(血清Na濃度/140-1) L

②ヘマトクリットを使う式


水欠乏量=(1-45/ヘマトクリット)×体重×0.6

③総タンパク(TP)を使う式


水欠乏量=(1-7/TP)×体重×0.6

④体重を使う式


水欠乏量=健康な時の体重-現在の体重 

脱水症の重症度

水分欠乏量を計算したら体液の何%が失われたか計算し重症度を予測する.
体液量=体重×0.6とすると
喪失した水分割合(%)=(水欠乏量/体重×0.6)×100となる

軽症:体液量の4%喪失まで
中等症:体液量の8%喪失まで
重症:体液量の12%まで
最重症:体液量の14%まで

輸液を学ぶ人のために 第3版より

例えば体重80kgの人が1.4L水分欠乏している場合
喪失した水分割合(%)=(1.4/80×0.6)×100
=2.9%
→軽症と推定できる

体重50kgの人が4.0L水分欠乏していれば
喪失した水分の割合(%)=(4.0/50×0.6)
≒13%
→最重症となる


参考文献

水代謝(ナトリウム濃度)異常の考え方(https://www.jsn.or.jp/journal/document/50_2/076-083.pdf)

輸液を学ぶ人のために 第3版

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