医学生のうちに身につけておくべきたった一つのスキル

医学生のうちに身につけておくべきスキルとして何が思い浮かぶでしょうか?

私は「ホームポジション」を覚えてブラインドタッチをできるようにしておくことだと思います。

ブラインドタッチなんてできて当然という方はブラウザバック推奨です。

なぜホームポジションなのか

疾患の知識や診察能力、手技の手順、臨床推論など研修医になってから必要な能力はたくさんあります。研修医生活も半年すぎましたが、学生のうちに身につけておいてよかったと思うスキルはタイピングだと感じました。研修生活では診察や手技とは比べ物にならないほど、カルテ記載や事務作業の時間の占める割合が大きいです。医師として働く以上、タイピングからは逃れられないです。時間のある学生のうちにホームポジションを身につけておくことで、これから30年以上の業務の時短を図ることができます。

なぜ学生のうちに身につけるべきなのか

タイピングには説明書はなく、上達には繰り返しの練習が必要となります。キーの配列を暗記して、ローマ字を正しいホームポジションで打ち込む練習は地味で全うな道です。初期研修開始後、タイピング速度を上げる練習は可能であっても、ホームポジションを身につける時間をとることはなかなかできないかと思います。

初期研修中は疾患の知識や臨床推論、手技の勉強から逃れることはできないので嫌でも身についていきます。勉強や仕事に追われる生活の中でなんとなくこなせる「タイピング」を一から見つめ直すことができる人はどれだけ存在するでしょうか。

初期研修に必須ではないからこそ学生のうちに身につけるべきだと思います。

メリット

・入院時サマリ、退院時サマリ、日々のカルテ、救急外来カルテ、オーダーの依頼分、返書・紹介状にかかる時間が減る

研修生活で文章を書く時間は想像以上に多いです。5000文字/日以上は文章を書いているかと思います。特に救急外来や初診外来では、限られた時間で速やかにカルテを仕上げるために役立ちます。

・モニターもキーボードも見ずにタイピングできるようになる

患者さんの方を向きながら問診しつつ現病歴を記載することや、お薬手帳をみながら内服薬をカルテに書き起こすことができるようになります。

練習方法

私はe-typingというサイトを使用してタイピングの練習をおこないました。こちらのサイトではアルファベットに対し使用する指が表示されるため、ホームポジションを意識して練習するためには最適のサイトだと思います。アルファベット1文字から、単語、短文、長文などレベルに合わせて練習を選択できるのも良い点です。

練習で気をつけること

はじめは速くタイプすることよりも「正しい指で」、「正確に」タイプすることを心がけてください。怪しい指でいくら速くタイプできるようになったところで正確なブラインドタッチはできるようになりません。ゆっくりでいいので画面もキーボードも見ずに正確にタイピングできるようになることを意識して練習してみてください。

私の場合

私は医学部6年生の夏ごろからタイピングの練習をはじめました。丁度臨床実習が終了し、卒試までの間の期間です。

ホームポジションを守っていなかった時点でWPM(word per minute)は200程度。ホームポジションを意識しはじめた当初はWPM100前半に下がりましたが4ヶ月ほどでWPM380を達成することができました。現在WPM400超えることができています!

まとめ

学生のうちにホームポジションを身につけ医師生活を楽にしましょう

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